はりねずみの独り言

おっさんの独り言です。

【アニメ】僕の心のヤバいやつ 9話「僕は山田が嫌い」の感想

僕ヤバみて見てますか?

最初は主人公の拗らせ具合が痛くて鼻についてしまうのですが、回を重ねるごとにその心の中、彼の人間性が見えてきて愛おしくなっていきます。

今期、是非みて欲しい作品です。

 

そして9話もヤバかったです。本当によかった。

 

内容に触れますのでネタバレにご注意ください。

回を重ねるごとに共感度を増していく京太郎くん

極端に拗らせてる京太郎くんですが、どこか共感できてしまう所があったりします。

 

9話では京太郎が小学生の頃に欲しいゲーム機を欲しいと言えないエピソードが入るのですが、これが「ああぁ〜」ってなるんですよね。

クラスではゲームを買って貰ったと同級生が話題の中心にいるのですが、はたからその様子を見ていた京太郎君は隣に居る同級生に「店で触ったけど微妙だったし」って強がった事言ってしまうんです。それでいて言ったことを後悔している自分もいるんです。

 

欲しい物が手に入らないと思った時に、自分は欲しくないんだって言い聞かせたり、好きになった人と今の良い関係が壊れるのが怖くて、自分は好きじゃないって言い聞かせたる、なんて誰しも経験があったりするのではないでしょうか?

 

極端に拗らせてる京太郎くんなので全部に共感出来てないまでも、どこか見ている人は自分に重ね合わせてしまうところが有るんです。。

 

ちなみに私の20歳頃までまんま京太郎だったので共感しすぎてしまい、京太郎君の言動の一つ一つに自分を重ね合わせては心を抉られる思いで身悶えしています。

 

なかなかうまくいかないLine交換

今回は、いつもの図書館で山田さんがどうにか京太郎くんとラインを交換しようとする回なのですが、山田さんは本当に京太郎くんが本当に好きなんでしょうね、好きだからこそ臆病になって「ライン交換して」とは素直に言えないんです。

それで回りくどい言い方をするのですが、一方で元から自分とラインの交換する人なんて居ないと思ってる京太郎くんは、山田さんがラインを交換したいって気持ちがわからないんです。

それで、見当違いの解釈をしてしまいます。

 

その後場面はクラスに移って山田さんの友人の関根さんがクリスマスまでに彼氏が欲しいから「クラスのみんなとLineの交換しよう!!」って話になるので、山田さんはチャンスとばかりに真っ先に京太郎君とラインを交換しようとするのですが、おせっかいな関根さんに邪魔されてしまうんです。

しかも京太郎くんはひどい言われよう。。。

その後、クラスの他の男子とラインを交換する流れになったときに、京太郎くんは山田さんが自分とラインを交換したがってるって事に気がついて、次は絶対に交換するって決意するのです。

こういうのって誰しも有りません?

その時は気づかなくて、後になってふとした瞬間に「あの時そうだったのか!!」って気がつく事。。。それで「次こそは」って思うのですが、大抵は次の機会は無いのが現実だったりします。

 

僕ヤバにも、こういったギミックが毎回各所に組み込まれているのですが、必ず次の機会がが有るので見ている方は自分が救われてるかの様で気持ちいいんです。

 

そうやってラインを交換できずに居るうちに、今度は1話出てきた山田さんにやたらと絡んでくる南条先輩が登場してまたややこしい話になっていくんです。

ここら辺の上手くいかない話の流れを違和感なく出してくるのは、脚本かなのか監督なのかは分からないですが本当に上手いです。

京太郎君にもっと仲良くなりたいと積極的に行動する山田さんなのなのですが、それが自己肯定感の低い京太郎君には間違った伝わり方をしてしまうんです。

山田さんの友人の言葉や山田さんに借りた漫画、そんな些細なことの積み重ねでは勝手に思い込んだ京太郎くんは、山田さんを避けるようになってしまうんです。

ここら辺も見てる人は経験があるのではないでしょうか?。

自分が傷つきたくないという気持ち、好きな人を嫌いになりたくないという気持ち。

自己嫌悪感、それらがごちゃごちゃと複雑な感情を抱いてそれが消化しきれず歪な形で現れてしまいます。

大人になったら適当に距離を取って適当に納めてしまえる事も14歳って若さがそうさせてしまう感じですね。

現実ならたぶんこれ以上は発展なく終わってしまうんでしょうが、そこも僕ヤバでは救いが有るんです。

 

常に山田さんと京太郎くんは対極にいるからこそ

対極にあるから、お互いに理解できないそこですれ違いが起きてしまうのですが、対極にいるから上手く行くんです。

避ける事で解決しようとする京太郎に対して、仲直りして解決しようとする積極的に行動する山田さん。

ただ上手くいかなくて山田さんが泣いてしまうんですが、3話で京太郎君が山田さんに渡したティッシュで涙を拭くんですよね。

このティッシュ京太郎君は直接渡せなくて山田さんに判らないように工夫してるのですがしっかり山田さんにはバレてて大事に持ってたティッシュなのが泣かせるんです。

 

そうして山田さんが動くから、京太郎君も山田さんの本当の思いに気が付くんです。

そういった心の描写この作品、光の効果で表現しているんですよね。最後山田さんが、京太郎を抱きしめるシーンがあるのですが、その時に差し込む光の感じが、エモい!!

このシーンを見せるための話だと言っても過言ではないのではないでしょうか。

 

このシーンは公式のツィッターでも扱ってますね。

 

少しだけ関係が近づいた二人なのですが、最後は冬休み中にどうにか京太郎君と会おうと策を講じる山田さん!!

次回を期待させる終わり方でした。

 

僕ヤバ、最高にキュンキュンしますよね。

 

僕ヤバ9話見た感想などありましたらぜひともコメント欄に!!